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スエーデンの学校で強姦、11歳の被害生徒に加害者と同じクラスに出るよう強制

学校で性被害にあった子供、
その痛みや苦しみに加え、彼には毎日加害者と同じ教室で会うことを学校から強制されるという、さらなる残酷な仕打ちが待っていた。
子供を学校が守ってくれない・・・と、苦悩し学校側と戦う姿勢の母親。
まるで二重被害を受けているかのような状況。

学校側からしてみれば、所詮は他人事だし良くわからないし面倒くさいという事なのでしょうか。

生徒が休み時間に強姦、学校は11歳のオスカーに加害者と同じクラスに行くよう強制(アフトンブラデット)

*こちらの記事の内容は以下のようなものでした。

11歳のオスカー(仮名)は休み時間に校庭で級友に強姦された。
暴行は教師により中断された。
しかし校長は、オスカーが加害者と同じクラスに居続けるべきであると信じている。

オスカーの母親は担任教師から電話を受け、その日の午後の面談に呼ばれ、とある生徒が彼女の息子を強姦した事を教師から伝えられた。
母親は、なぜ学校側が強姦事件の直後や当日に電話でそれを知らせるのではなく、翌日に連絡を寄越したのだろうかと驚き、学校側の対処は完全に間違っていたと思っている。
学校側は、その日は校長が不在であったため校長の指示を待ちたかったためだと母親に説明したらしい。
オスカーは悪夢やパニック発作を起こしており、PTSDに似た症状を示している、と母親は語る。

暴行事件後、学校は容疑者生徒を停学処分にした。
しかし2週間後、親子への事前の連絡無しに容疑者生徒は学校に復帰した。
そして強姦の件は、強姦発生の3日後に学校から警察へ報告された。
しかし容疑者は15歳未満であるため、裁判にかけられるリスクは無い。
子供の強姦に関する警察の捜査は、代わりに自治体の社会福祉局へ引き渡され、その後可能な処置を決定する必要がある。
それにもかかわらず学校は被害者生徒が加害者生徒と同じクラスに行くべきであると考えている。
オスカーはかつて学校が大好きであったが、今では学校に行くことが怖い、と母親は言う。

学校は現在、母親を育児怠慢のために社会福祉サービスに報告すると脅迫している。
「しかし私は子どもの権利条約に言及することでそれに対抗します。すべての子供たちは学校に行くときに安全でなければなりません。」と彼女は話す。

8月に秋学期が始まる前に母親は学校と面談し、容疑者の少年を別のクラスに移してほしいと懇願した。
しかし学校はこれに同意したくなかった。

現在、代わりにオスカーを1日2時間学校に行かせることが合意された。
その間、彼は学校の自分専用の部屋に座り、容疑者と同じ教室にいることを避けることができる。
この2時間のあいだ、オスカーの母親はずっと彼と一緒にいる。

「私は、学校が私の子供を保護し安全にする事が出来るとは信じていません。
私は息子のためにそこにいなければならないように感じています。
彼が恐れることなく学校に行くことができるように。」
彼女は、権威としての学校への信頼を失ったと説明している。

息子の学校を変えるという考えが彼女に浮かんだ。
最寄りの学校は数時間先にある。しかし家族はそれが選択肢ではないと判断した。
「それは主に、長距離のためにガソリンを買う余裕がなかったためです。
しかしそれだけではなく、彼は同じクラスにいる彼の級友達と彼のガールフレンドが大好きだからです。
彼は移動しなければならない人ではありません。別の解決策が必要です。」

何が適切な解決策だったと思いますか?

「男子たちを別々のクラスに分けるか、もう一人の男子に学校を変えてもらいたい。私はそれを要求します。」

ストックホルム大学の講師であるミカエル・ヘルスタディウスは、10年以上にわたって学校法の専門家として働いてきた。
彼は、学生が性犯罪にさらされ、加害者と同じクラスに行かざるを得ない同様のケースを見たと言う。
「学校は容疑者の教育に関して間違いを犯すことを恐れ、反対方向に行き過ぎているのかもしれません。」
ミカエル・ヘルスタディウスによれば、被害者と同じクラスから犯罪者を分離するかどうかは校長の決定による。
「被害者が疑わしい行為を犯した人に会うことを毎日強制されるのを防ぐためのすべての可能性が無いわけではないと見ている。」
彼は、規制は全ての子供たちが学校で安全を感じる権利のために設計されていると指摘している。

「このような状況は非常に残念です。それは二重の罰のようになります。最初にあなたは酷い行為にさらされ、その結果あなたは学校で教育を受けられない事となります。」
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スエーデンの暴力の波、毎日のように銃撃、爆発

毎日のように銃撃、爆発事件が起こるということが、現在のスエーデンでは「普通のこと」になっています。
しかし今月にはその傾向が特に強まっており、特にストックホルムで集中的に事件が発生しています。
ここ最近の事件急増加の原因は、スエーデンの大規模な麻薬密売組織である「フォックス・トロット」というギャングのリーダーである通称「クルドの狐」ことラワ・マジッド(Rawa Magid)とその片腕的存在であった男性とが権力争いで対立し、互いに手下達を利用し敵対する相手の仲間たちを殺し合う戦争状態にあると警察が見ていることがニュースで度々伝えられています。
特徴的な事として、加害者と犠牲者の両者に10代の子供・若者が多い事が指摘されています。
13歳、14歳、15歳、といった子供達がギャング犯罪に関連し、銃で撃たれています。

27日(水)の夜6時過ぎ、ストックホルム南部にある町のスポーツ施設にある運動場付近(駐車場)で銃撃事件が発生しました。
運動場にはサッカーの練習を行っている子供や若者が数多くいましたが、事件発生に気づき早急に避難しました。
子供たちは泣き出し、若者は沈黙していました。
18歳の被害者男性は「クルドの狐」と関連しており、また有名なラップ歌手でもあったとのことです。
(スエーデンのラップ歌手は、麻薬密売や殺人といった犯罪と強い結びつきがあります。)
射殺の様子は動画撮影がなされ、その動画はソーシャルメディア(インスタグラム)上で拡散されました。
現場付近の住人は、警察車や救急車が20台程集まっているのをみて恐怖を感じたり、怖いのでストックホルムから引っ越したい、と言ったりしていたそうです。

またストックホルムと、隣接するウプサラでは、その日の夜から翌日の夜明け前までの12時間以内の間に2回の銃撃事件、1回の爆発事件が発生し、3名が亡くなりました。

・ストックホルム南部、運動場での銃撃事件。1名死亡。

・ストックホルム南部のヨードブローで銃撃事件。1名重傷、1名死亡。

・ウプサラ郊外で、テラス住宅の爆発事件。25歳女性1名死亡。


ストックホルムでの9月の銃撃事件
○の横の数字は日付で、「日/月」というように日本とは逆の順で月日が表示されています。
9/12から9/27の約2週間中に13件の銃撃事件が発生しています。

shooting sep2023

参照:
ストックホルムでの射撃–有名なラッパーが死亡(エクスプレッセン)


※こうした事件の関係者の多くが、難民背景やイスラム教背景を持つ者だという事は、スエーデンでは誰もが知っていると言える件です。
しかしこの事は、強い圧力や私的な社会的制裁(差別主義、非人道的、悪口といった言葉を用いてレッテル貼りや悪評を広める、無視したり村八分にする、冷遇や嫌がらせをする、辞職に追い詰めるといった攻撃等)を受けるかもしれないという恐怖心から大っぴらに話す事がはばかられている話題の内の代表的なものです。人々は自分に火の粉が降りかからぬよう問題は見て見ぬ振りをする事が賢明な選択だとばかりに目を伏せ口をつぐみます。あるいは本心を伏せ口先だけの綺麗事のみを語るか言葉を濁すかです。そうしておけば一応「いい人見え」もします。

スエーデンに蔓延る「沈黙文化(Tystnadskultur)」が、一般社会、政治、警察等と様々な分野において、移民に関する社会問題について直視する事や、解決策について建設的な議論を行う事を大いに阻み、取り返しのつかないレベルにまで問題が悪化した現実があるといった指摘は現在大手メディアでも見かけることがあります。
また「人道」を掲げる人々が犯罪者に擁護的な姿勢を取ることも、問題の深刻化をさらに進める要因のひとつです。

日本が10年後、20年後に、現在のスエーデンのような悲惨な姿にならないようにするためには、スエーデンの辿ってきた誤りの道のり、間違った判断の数々について知る事は有益であると思います。
悲惨な現状が作り上げられてしまった原因としては、やはり、人権、平等、男女平等、女性の権利、弱者に優しい、差別反対、幸福といった旗を自分にとって都合良く物事を進めるために見境いなく振り回す共産主義的価値観が盛り込まれたスエーデン左翼思想と普通教育を装ったその手の思想教育による赤い土壌がある程度完成していたという点も大きいように思います。

現在の日本でも左傾化が進んだ専門家や人権派団体等が、不法滞在外国人に合法滞在外国人と同様(またはそれ以上?)の待遇を与えないことを「差別」や「非人道的」な極悪非道で決して許されない事であるという世論を形成しようと情に訴える印象操作的アピールで幾度も幾度も繰り返し伝えている様子が観察されます。
こういった芽を見つけたら、早めに一つ一つ丁寧に指摘し注意喚起を行い、思想の誘導を防止する事が、日本のスエーデン化を食い止めるためには重要であると思います。
船の舵取りも、最初は小さな角度でも前進するにつれ角度はどんどん大きく開いていきます。
ですから初期対応を軽視せず、指摘を忘れず、思想誘導の防止を意識していく…、少しでも多くの人々に心がけて欲しい行動です。
もし行動が出来なかったとしても、頭の片隅で意識する、ということを忘れずにいるだけでも予防効果はあるでしょう。

スエーデンのタクシー性被害、ロシアン・ルーレットのようなもの

自分の娘が男性タクシー運転手から性的嫌がらせを受けた話を聞いた母親は、何とかしたいと考えた後、女性運転手に特化したタクシーアプリのサービスを立ち上げました。

「女の子達は、タクシーに乗車するのはロシアン・ルーレットのようなものだと感じている。」
「運が良ければ、あなたを尊重する運転手に当たる可能性がある。」
と彼女は語ります。

ロシアン・ルーレットのような…と言っていますが、本来のその語の意味、
「運が悪ければ、数少ない悪い弾に当たる(不運の確率<幸運の確率)」
というより、
「運が良ければ、数少ない良い弾に当たる(幸運の確率<不運の確率)」
という意味あいが滲み、昨今のスエーデンでは女性にとってタクシー乗車がいかに高リスクだと捉えられているのかが示されています。

SVTは参加したネット・フォーラムで、夜間の外出時にはタクシー乗車をしないと言っている女性達を目撃し、女性運転手に特化したタクシーアプリを開始した上記の母親は、彼女の乗客達の多くは同様の懸念について語っていると言います。

とある主要なタクシーサービス会社では、タクシー業界には女性運転手が少なすぎるため、現在、女性運転手指定の予約サービスは提供していないとのことです。

娘が嫌がらせを受けた その後キャサリンは女性運転手と共にタクシーアプリを始めた(SVT)(2022.11.20)の記事より。



※スエーデンではごく普通に知られている事のせいか記事内では触れられていませんが、こちらのタクシー運転手のほとんどが男性で、見た限りではその内の大部分が移民背景を持つ(主に中東系だと思われる)人々です。
職業に関する国の統計においては、タクシー運転手は「トラック運転手・その他(8332)」の枠に含まれると思われます。
それによると2021年度の「トラック運転手・その他(8332)」雇用者数は、全体数が55,130人であり、そのうち50,610人が男性で、その割合は92%となっています。
(出典:スエーデン統計局

(ちなみに、スエーデンでは男性が大半を占める職業、女性が大半を占める職業が数多くあります。大部分の職業が性別により選択がきっぱりと大きく分かれています。男女比率の差が少ない職業は一部のみです。それが男女の平均賃金差等に関連している可能性があります。)

スエーデンのコーラン焼却デモ、反対者の警察への攻撃と暴動

イラク人難民のサルワン・モミカはコーラン焼却デモを行い続けています。
9月3日(日)には、マルメ市中心付近のヴェルンヘムストリイェットという場所にてデモを実施しました。
マルメと言えば、少なくとも10年以上前には既に難民背景、イスラム教背景を持つ移民が住民の多くを占めている治安の悪いノーゴーゾーン的な場所として有名な「ローセンゴード」という名の地区がある町であるという事が世間で広く知られていました。
そのような環境であるマルメの一角でコーランを燃やすのですから、騒ぎにならない訳がありません。

マルメでのコーラン焼却における暴動(SVT)

上記の記事によると、現場には約200名の見物者が集まり、荒れ狂った雰囲気であり、暴動や警察の職務妨害行為が行われ、約10人が拘留、3人が逮捕されたとのことです。

その日の夜、ローセンゴードにて暴動が発生しました。
表現の自由を乱用するな、という幕を掲げる人、ただ見物している様子の人、暴力行為を働く人等が見られます。
路上駐車した多数の車が燃やされ、ひっくり返された車もあります。
また、人々が警察車両に10~15cmぐらいの大きさの石を激しく投げつけています。
道端には投石攻撃に使用されたであろう大きな石がたくさん転がっています。
警察車両が退く場面では大きな歓声があがり拍手が響き渡ります。

以下の動画では、昼間に緊迫した雰囲気の中デモが行われた様子、そしてその晩に起きた暴動の様子を垣間見る事が出来ます。
警察車への投石攻撃はかなり激しいものとなっています。
暴徒達が警察官の命を狙っているとしか思えません。

私はこれらの現象を他人事だと気楽には全然見ていません。
もし日本人がイスラム教について、イスラム教徒の移民増加がもたらす社会の変化について関心を持たず、情報を得ようとせず、無知なままでいるとしたら、同様の社会現象が日本でも十分に起きうると危惧しています。



動画に出てくる男性達は、普段は誰かにとっての愛すべき息子、大切な兄弟、かけがえのない仲間、素晴らしい同僚なのかもしれません。
しかしいったん何かがあれば、こうして荒れ狂い、治安を乱し、警察への攻撃(←犯罪です)さえも厭わない、そういう可能性もあるという事ではないかと思います。

スエーデンのEUでの影響力はどの位?

現在、EU加盟国は27カ国あります。
そこには当然ですが、力関係が存在しています。
では一体、どこの国が強い影響力を持ち、どこの国が弱いのか、想像がつきますか?
各国の持つ「力」についての知識と理解は、国際情勢を読み取る上で必須の判断材料となると思います。
なぜならば重要な物事の決定時には、影響力の強い国による働きかけが大きくものを言うからです。
日本にはそのことを念頭に置き、影響力の強い国、弱い国とを明確に判別し、それぞれの国との関わり方を日本の国益重視でシビアに決定して欲しいと思います。
くれぐれも情にほだされたり、見栄を張ったり、個人的な趣味や感情といった、不確かで不安定で抽象的な感覚を持ち込んだりせず、冷静に現実的判断を下すことを望みます。

情緒的な悪い例:トルコは日本がエルトゥールル号遭難時に行った救助活動を今でも大変感謝し、それ故日本を尊敬する親日国で両国は暖かな友情で結ばれた信頼できる親友だと捉え(←幻想)、大事な友人なんだからと何でもトルコの肩を持とうとすること等。


スエーデンは最も下の階層(アフトンブラデット)

(内容一部抜粋)
哀れみを感じ、敗者を気の毒に思うのは普通のことだ。しかし、彼らが尊敬されることはめったにない、とレナ・メリンは書いている。

皆さん、申し訳ありません。
しかし、スエーデンはEUで最も影響力の少ない国の1つである。
政府が与えようとしているイメージに反して。

EUは、その欠点や短所、危機、そして時にはその目標を達成することの困難にもかかわらず、世界の私たちの地域で支配的な政治勢力だ。
国会で可決された法律の大部分はEUに由来する。
EU加盟国として発言権を持ちたい国はどこの国でも、可能な限り多くの影響力を獲得する必要がある。
スエーデンはそうしていない。
真実は、これまでのところ私たちが階層で最も下であるということだ。他の国ほど悪くはない。しかし一番下である。

通常、EUの協力において国が重みを増すには4つの方法があると言われている。

・6つの創設国の1つになること。
・多くの住民がいる大きな国であること。これらはフランス、イタリア、ポーランド、スペイン、ドイツです。
・ユーロを通貨として持つこと。なぜならあなたがヨーロッパ統合のプロジェクトに忠実であることを示しているから。合計27カ国の加盟国のうち20カ国がユーロを使用。
・NATOのメンバーであること。EU諸国の内22カ国が加入。

しかし、スエーデンは創設国でも大国でもなく、ユーロに切り替えたわけでも、NATOの加盟国でもない。少なくともまだ。

これほど裸の加盟国は他に無い。他の全ての国は4つの可能な条件のうち少なくとも1つを持っている。
我々の北欧EU近隣諸国のうち、フィンランドには2つの条件がある。彼らの通貨はユーロと呼ばれ、4月からNATOに加盟している。デンマークには1つある、彼らはNATOの加盟国だ。
スエーデンにはまだ何も無い。我々は名声のはしごの一番下にいる。

金曜日のコーラン焼却デモ

金曜日の午後、ストックホルムのイラン大使館付近でコーラン焼却デモが行われました。
参加者は以前にもコーラン焼却デモを催したイラク人難民のサルワン・モミカと、彼の友人サルワン・ナジェムの2名です。
コーランだけでなく、イランやイラクの旗、イラク大統領?やホメイニの顔が印刷された紙も燃やされていました。
その作業の途中で、突然白人女性らしき人物が消化器を噴射しながらデモ実行者に向かって駆け寄りました。
すぐさま警察官が女性に飛びかかりましたが、しばらく噴射は続き、周辺は白い霧に包まれました。
デモは15分以内で終了しました。

デモの様子は記事内の動画で視聴可能です。
コーランが燃やされ、消化器を噴射する人物が突如現れる場面は、動画の23分あたりで見られます。

動画:ここでコーラン焼却者が攻撃される(サムニット)

スエーデン、テロ脅威レベルを「レベル4」に引き上げ

8月17日、Säpo(スエーデン保安庁)は、スエーデンのテロ脅威レベルをレベル3(上昇)からレベル4(高)に引き上げた。
スエーデンがテロ行動の「基準的な標的」から「優先的な標的」になったことをSäpoは強調している。


スエーデンのテロ脅威レベルは5段階で評価される。(Säpo)

レベル1.脅威は検出されない
レベル2.限定的な脅威
レベル3.脅威の高まり
レベル4.高い脅威
レベル5.非常に高い脅威


スエーデン国防大学のテロ研究者であるマグヌス・ランストープは、スエーデンの人々は既にテロの脅威に対し、精神的に「高い脅威」のレベルにあったと言う。
彼はまた、心配している人に「昨日と違うことをする事は無い。あなたに何かが起こるリスクは低い。恐れるのは良くない事だ。」と話す。

参照
テロの脅威レベルを3から4に引き上げ(アフトンブラデット)


・・・・・・・・・・・・・・・・

テロ脅威レベルの引き上げ、ようやくですか・・・という感想です。
ただでさえ毎日のように銃撃事件や爆発事件が発生し続けている状態だし、最近のコーラン焼却デモの件でイラクのスエーデン大使館が襲撃され放火されたり、イスラム国やアルカイダがスエーデンへの攻撃を推奨したりと、色々きな臭い話も出ていたことだし、当然の成り行きであると思っています。

世界は益々平和から遠ざかって行くように感じていますが、多くの人々にとって日常生活が一気に大きく変わってしまうことはほぼ無いせいか、社会全体で危機感が強まると言うことはスエーデンでも、日本でも起こらないのかもしれないと思ってしまいます。
危機感が薄ければ、何とかしようという空気も希薄になり・・・
誰かが何とかしてくれるはず、とかいう謎の安心感に浸ることを選んでしまうのか・・・

スエーデンの食費節約の女王?

スエーデンの食品インフレ率は、5月に14.16%、6月に12.54%、と若干低下していますが、依然として高い数値です。
ちなみに現在スエーデンで卵一個当たりの価格は、大体40円~60円くらいです。(等級と数にもよる)
ついでに食品ではありませんがディーゼル価格は最近やや低下して、1リットル当たり300円強で落ち着いています。
物価高で生活が困窮する人がスエーデンでは増加しています。
企業の倒産数も増加しました。

そのような状況で、ひと月の食費が約8千円だという女性がいます。

アンナマリアは月に600クローナを食費としている(アフトンブラデット)

アンナマリアは月に2回買い出しをする。
彼女はまた、Facebookグループ「全ての人のための安い食品」を始めた。このグループには3万4千人のフォロワーがいる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

彼女はスーパーで、賞味期限間近の割引商品や、格安価格の「痛みかけ野菜や果物のセット」といった商品を中心に買いだめして、調理後に冷凍などで保存する事により食費の節約に成功しているようです。
あと、生クリームを水で薄めて牛乳として使用するなどの工夫も行っているとのことです。

スエーデン公共メディア報道:東京の「うんち工場」

日本にいてスエーデンのメディアに馴染みのない人たちでも、スエーデンの公共メディア報道の質・方向性・センス等がどの程度のものなのかが推測しやすい記事ではないかと思えたので紹介します。


肥料価格高騰に対する日本の解決策:人間のうんち(SVT)

**ロシアの対ウクライナ戦争により化学肥料の価格が上昇したため、日本の人は古い伝統に期待した - 人間のうんちで肥料を与える。**

それは「しもごえ」と呼ばれ、かつては日本だけでなく他の多くの国で一般的な肥料でした。すでに10年前、伝統を復活させる試みがなされましたが、戦争が肥料の価格を押し上げるまでは日本の農民が人間の排泄物を農業に使うことに興味を持ちませんでした。

*上の動画で東京のうんち工場を注視してください。*

ここでは、人間のうんちが肥料になります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ここの容器に入っている物はうんち、人間のうんちです。」

という語りから始まる動画を見てみました。

生産者の男性は肥料製造工場内で、屎尿(しにょう)、廃棄野菜、公共下水汚泥といった原料が発酵や加熱等の工程後、粉末状に加工され肥料となる様子を紹介していました。

動画冒頭に出てくる容器内のうんちなるものが、実際に100%人間の糞便なのか、人間の屎尿や老廃物その他の廃棄物を含む下水汚泥なのか、家畜等の動物の物なのか、それらの混合物なのかは、内容を表す明確な資料が提示されていないこともあり不明です。

資料提示が出来ないのであれば、せめてそれらがどのような方法・経緯でどこから収集されたものなのかが、実際に生産者の口から語られていれば信憑性は高くなったであろうと思います。


日本の農林水産省及び国土交通省では、
「下水汚泥資源の肥料利用の拡大に向けた官民検討会」が開催され、「食料安全保障強化政策大綱」(令和4年12月27日 食料安定供給・農林水産業基盤強化本部決定)において、2030年までに、下水汚泥資源・堆肥の肥料利用量を倍増し、肥料の使用量(リンベース)に占める国内資源の利用割合を40%まで拡大する旨が示されました。

国土交通省のウェブサイトには、下水汚泥資源の肥料についての資料がいくつも掲載されています。
それによると、「下水汚泥資源の肥料利用の拡大」の背景と現状について、

>我が国においては、主な化学肥料の原料である尿素、りん安(りん酸アンモニウム)、塩化加里(塩化カリウム)は、ほぼ輸入に依存しており、世界的に資源が偏在しているため、輸入相手も偏在しています。特に、りん安については、約76%を中国からの輸入が占めています(財務省「貿易統計」(令和3年7月~令和4年6月))。
また、2021年半ば以降、穀物需要の増加や原油・天然ガス価格の上昇や、中国による肥料原料の輸出検査の厳格化等に伴い、肥料原料の国際価格が高騰しています。

>下⽔汚泥はリンや窒素等の資源を含有しており、特にりんについては、年間汚泥発⽣量 約230万t中に、約5万tを含有するなど、下⽔汚泥ポテンシャルを活かした肥料利⽤の拡⼤は、農林⽔産業の持続性に貢献するものとして期待されています。

[下水道:下水汚泥資源の肥料利用 - 国土交通省]

という説明がなされています。

この資料を読むと、「2021年半ば以降」に、エネルギー価格上昇と中国の規制厳格化により肥料原料の国際価格が高騰したため、また、下水汚泥には有効活用可能な有機物が豊富に含有されており肥料利用や農林水産業の持続性に役立つと期待したことから、日本は下水汚泥資源を肥料製造に活用し、それを促進する方針を決定したのであろうと読み取る事が出来ます。

そして、国が国内肥料資源利用拡大対策事業として肥料利用者への支援に力を入れているため、農家からの関心も高まってきたと言うことでしょう。
国内資源の肥料利用の拡大について - 農林水産省

すなわち、SVTが言うところの「ロシアの対ウクライナ戦争による化学肥料価格の高騰に対する日本の解決策」という見出しと日本の現状は合致しないと見られます。
ロシアのウクライナ侵略は2022年2月下旬に開始されました。

ちなみに、米国の環境保護庁のウェブサイトによると、米国では加工された下水汚泥資源が様々な用途で土地利用(肥料・堆肥、農地・森林の埋め立て地、公園・ゴルフ場等)されているということです。

バイオソリッドの基礎知識(環境保護庁)
バイオソリッドの土地利用(環境保護庁)


現代的な科学技術を用いて下水汚泥資源等を加工し肥料とする事を、「伝統を復活」「古い伝統に期待」等と過去の事例と同一視して記述することは適切な事であるのかという疑問が生じます。

なぜならば、昔肥料として屎尿が使用された時代は、現代とは肥料製造の手法が大きく異なり、高度技術を用いて製造される事も、生産管理、成分分析や有害物質の検査等の実施もなされていなかったであろうからです。

また、屎尿・廃棄野菜・下水汚泥といった複数の原料を加工する「肥料製造工場」の事を「うんち工場」と呼ぶ感覚は一体いかほどの物なのかと、SVTの番組制作スタッフは少々知性を疑われてしまっても仕方がありません。
まず、そういった表現は正確さを大いに欠いたものであるとの判断が妥当でしょう。

しかし、このように事実とは言いがたい内容を記事としてもっともらしく報道する事、それがスエーデンの税金が投入されている「SVT」というスエーデン主要メディアの質とセンスと方向性であると言うことなのでしょう。

日本メディアに全く引けを取らない品質です。

SVTの質が伝わってくる過去の報道について、こちらでも取り上げました。
スエーデンの公営TV、クルド系芸人がトルコ大統領を侮辱

ストックホルムの「エリトリア祭り」で暴動

スエーデンには、エリトリアからの難民が結構いるようです。
(私も過去にスエーデン語のコースで何人か出会った事があります。)
彼らはスエーデンで大規模な民族的文化祭を以前から開催しているとの事です。
しかしそのお祭りは、ただ平和的に楽しく集うだけのものではなく、裏には色々な事情が潜んでいると見られています。

移民を増加させると言うことは、彼らの持ち込む外国文化が移住国に根付くと言うことでもあり、その文化の中には珍しい料理や音楽や民族衣装といった現地人を楽しませてくれる物事もありますが、それだけでは無いということは、日本の神社で破壊活動をしたり参拝者に「ここに神はいないから祈るな。」等言ったイスラム教徒のガンビア人の事件からも明確となっています。
文化以外に、母国での民族対立、反政権運動といった社会問題も移住国へと持ち込み、それらの問題とは無関係であった移住国やその現地社会や現地人が巻き添えとなる事もあります。

スエーデンの場合、名誉殺人や処女検査や少女の強制結婚や一夫多妻の家族といった文化が持ち込まれている事は前々から知られている事ですが、最近話題になっているイラク人難民の「コーラン焼却デモ」、政界やメディア(だけではないが)で地位と発言力を持つクルド系の人々、彼らはスエーデンの社会のみならず政治や外交にも大きく影響を与える存在となっています。

先日ニュースで伝えられたエリトリア祭りの暴動は、エリトリアの国内問題を発端としたものです。

祭りは脱線した–警察に石を投げる(アフトンブラデット)

ヤルヴァフェルテットでの騒動に備える警察:継続(アフトンブラデット)

祭りでの暴動で52人が負傷(Svd)

大体の内容は以下のようになります。

8/3木曜日、ストックホルムのヤルヴァフェルテットでエリトリア祭りが開催された。
このイベントは以前、エリトリア政権を支持しているとして批判されてきた。
政権は「祭り」から数百万クローナ(数千万円)を稼いでいるとも報告されている。

午後2時頃、エリトリア政権を支持する祭りだとして反発した約400人(推定)の反対派デモ参加者が会場への放火や投石をし、取り壊したテントから取った木製や鉄製の棒で武装して暴動を起こした。
テントや付近の車が燃やされた。
100人以上が警察に拘束され、52人が負傷した。

反対デモ参加者はオランダといった国外からもバスに乗って集まって来る。

同様の暴力は、祭りがドイツとノルウェーで開催された際にも発生した。
ベルギーや英国は、祭りの開催を停止している。

デモ主催者は平和的なデモを望んでいたと言う。彼によると、エリトリア政権は戦争プロパガンダと脅迫を広めるために祭りを利用しており、多くの人は祭りの開催がスエーデンで許可されていることに不満を抱いている、とのこと。

自由党国会議員は「抑圧的なエリトリア独裁政権」が他の国の協会、祭り、教会を利用して資金を調達し、「その抑圧を広める」と信じている。
プロフィール

Bra

Author:Bra
スウェーデン在住のBraです。海外在住ブロガーやフリーライター、その他メディアがあえて伝えない、書きたがらないスウェーデンの一面を主に取り上げています。

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