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スエーデンの政党、賭博で得る活動資金

スエーデンのいくつかの政党は活動資金を集めるために「ロトくじ」を販売しています。
政党が賭博という方法で資金を得るのは倫理的にいかがなものか?という事で、くじの販売に制限を課そうという提案(利益に対するギャンブル税20%、購入くじの利益がどの政党へ渡るのかを明確に提示、後払い購入の禁止等)が現政権から出されていました。
それに対して、くじ販売で年間約32億5,000万円の売り上げ、約5億5,000万円という莫大な利益を得ている社会民主党は、活動資金収入が絶たれるして猛反対をしていました。

ロトくじ購入には解約しづらい定期購入制度もあり、また中毒性もあるのか、中々購入が止められずに借金を抱えてしまう人が一万人近くもいて、その中には年金受給者が数千人はいると見られています。
それでも社会民主党は賭博による活動資金稼ぎを続行することに全くためらいが無いばかりでなく、強いこだわりを持っています。
ロトくじ等の賭博に嵌まってしまうのは、それが損失をもたらす行為でしかないと見極める事が苦手な騙されやすいタイプで社会的には脆弱な方々だと思われます。
そういった人々が守られるどころか、むしろ利用され食い物にされているように見えてしまいます。


提案:政党のロトくじルール厳格化(SVT)

アンデション(S):「最大野党の首を絞めたい」(SVT)

(内容一部抜粋)
社会民主党のマグダレナ・アンデション(党首)は、党の宝くじ販売を制限する調査に強く反応している。
「唯一の目的は、主要野党の資金援助を断つことだ。」

社会民主党の指導者は、現在提案を提出している委員会は、社会民主党を攻撃するために政府によって任命されたと信じている。

社会民主党と青年部SSUが持つロトくじの売上高は年間約2億5,000万クローナ(約32億5,000万円)で、2022年の利益は4,200万クローナ(約5億5,000万円)だった。

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ウィキペディアにもスエーデンの政党が販売するロトくじについての情報がありました。
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スエーデンの老人介護、排便スキャンダル

もしかしたら日本では、スエーデンの老人介護について、高税金なのだからきっと至れり尽くせりの好待遇で何の心配もストレスも無いに違いない、と実在しない夢の世界を妄想している人がいるのかもしれませんが・・・
スエーデンではそういう印象を持つ人はあまりいないと思います。
それはやはり様々な問題行為がこれまでにも幾度も起きており繰り返しニュースとなったり、SNS等で内部の現状が伝えられたりして、人々が問題について知る機会が少なくないからです。
ただしスエーデンで生活を送っていても、知ろうとしない人、知るための時間的・体力的余裕がない人等はおそらくこういった実態に気づくことはないのでしょう。


介護受給者は床に排便しなければならなかった–スタッフは撮影して笑った(SR)
2023.07.06
在宅介護職に就く2名が、高齢者が偶然に床に排便している様子を撮影し、それを同僚に見せた。
看護助手は介護用トイレ椅子の下にバケツを置くことができなかったので、彼らは笑い動画撮影した。


看護助手は注意を受けた - 床に排便した介護受給者を動画撮影(SR)
2023.07.07
高齢者が床に排便したのを個人の携帯電話で動画撮影した2名の在宅介護を行う看護助手は、ヨンショーピン市から注意を受けた。
調査によると、看護助手たちは高齢者に補聴器を外すよう勧めることにより、動画撮影することを隠そうとした。

移民問題について、大事な視点

大事な視点だと思います。
ここには表示されていませんが全スレッドに目を通す価値があります。

移民問題は、移民の行動のみではありません。
国の移民に関する制度設計、そして移民の入国・滞在・出国の管理、という面にも大いに問題があります。
制度や管理がお粗末であることは、狂犬病に罹患した犬が自由に世間に放たれるような適切に管理されていない状態と似通っているように思います。




スエーデンでは以前、前首相が「スエーデンにソマリタウンは要らない。」等と発言しましたが、既にそのような状態の地域は国中に数十カ所は出来上がっています。(日本の人口に当てはめると数百カ所)
ノーゴーゾーンとしてのイメージが強いストックホルムのリンケビーでは、大型の集合住宅が建ち並び、住民の9割が移民背景者であると見られています。
生徒の大半がスエーデン語を母国語としない子だという学校もあります。
もちろん、大きな問題となっています。
もしかしたら自治体や支援団体などの力であえてそこに投入されているのでは?という気がしないでもない、大半の住民がスエーデン人である地域に難民背景一家の住居が突如出現するということが時折ありますが、そこだけ浮いている…という感じに近いと思います。
こればかりはスエーデン人たちが余所者とは関わりたくないとばかりに硬く扉を閉ざしてしまっているのでどうしようもありません。
難民背景の人たちも、母国語で大声で会話したり、付近の道路に同胞の集団がたむろしたり、部屋中のカーテンを常にきっちりと締め切っていたりと異様に映る行動を取っており、両者の溝が埋まり、仲良く楽しく国際交流なんて事はなさそうです。そしておそらく両者ともそのような関係には興味が無いし望んでもいないことでしょう。
そもそも彼らがスエーデンに来た「目的」はそんな事などではないでしょうし・・・

(なぜ貧しい国からわざわざ言葉も文化も宗教も大きく異なる先進国へ移住するのか?彼らが求めているのは、母国では決して得ることの出来ない、「お金」、「福祉」、「質の高い豊かな生活」、といった自分たちの満足度を高めてくれるものです。
移住先の国や国民が好きだから、移住国のお役に立ちたいから、等ではないのです。)
(日本は10年以上前と比較すると若干質の低下が感じられる箇所はありますが、世界的に見れば超がつくほどの裕福国です。しかしその状態にあぐらをかき、一生この状態が続くだろうと楽観視してしまう事は危険です。欧州の移民危機(2015年)後、いったん先進国に入り込んだら滞在許可が無かろうが犯罪を犯そうが中々追い出されず、甘い汁を吸う生活が送れる、支援してくれる団体や政治家もいる、と「成功事例」を知ってしまった人々が砂糖に群がる蟻と化する事は自然な流れではないかと思えてきます。日本は先進国ですからもちろん標的となり得ます。食いつかれあちこちに穴の開いた米袋からはお米がどんどんこぼれ落ちてしまいます。)

カズオ・イシグロ

元々は2017年10月に書いたもの。
取り残されていたものを今頃投稿します。
というのも、現在日本で移民問題(川口市のクルド系、イスラム土葬墓地等)が話題となっており、いよいよ日本の欧州化(書籍「西洋の自死」的な部分)が現実味を帯びつつありますが、日本人の中にはカズオ・イシグロの事を知り、日本人が移民を優しく歓迎すれば移民は皆、彼のようになるはずだ(そうならない場合には日本人に100%非がある)と考えたり、「こういう移民なら日本に来ても良い」「こういう移民なら歓迎する」等と、彼のような例がごく当たり前に起こりうる事なのだと”寛容的”に考える人がいるかもしれないと思ったからです。
実際には、彼のような移民は皆無に等しいです。
奇跡的、あるいは天然記念物的な存在です。

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今年のノーベル文学賞受賞者として話題になっているカズオ・イシグロ
この国の文芸、教育関係者の間では、彼の事が以前からずっとお気に入りだったのかな~?という気もちょっとします。
学校では彼の本は読書本の候補にもされていたし、教科書でも彼の作品が扱われていたのを思い出したので。
他の国でもそうなのかは分からないけれども、なぜかこの国で好んで取り上げられている作家だという印象だわ。

どうしてそんなにお気に入りなのかしら?と不思議だったけれど、
理由は多分・・・
彼が移民だからというのもあるんじゃないかしら???

白人国(しかも元敵国)に移民した非白人で、
現地の歴史や文化、価値観をしっかりと理解し身に付け、上手く現地に適応した移民
そして現地語で素晴らしい小説を書くという、理想的な移民

なんて素晴らしい移民!!!
本来移民とはこういうものであるべきなんだわ?
移民は受入国を尊敬尊重し、お手本として、少しでも現地人のレベルに近づけるように努力を惜しまないものなのだわ?
そして、いつの日か現地人のようになれる日が来るのよ?
肌の色や人種は関係ないんだわーーー?!
非白人の彼が優秀になれたのは、他でもない優秀な私たち白人の国に移住して、優秀な私たち白人から良い影響を受けたからなのよ?!

という美しい夢と願望が実現可能なものだと信じさせてくれる素敵な移民。
それが彼らにとってのカズオ・イシグロなのではないかしら?

そんな彼が素敵移民代表として、今有名になってくれたなら・・・

もちろんそれだけでなく、彼の才能、作品の素晴らしさは多くの人が評価する所です
「日の名残り/The Remains of the Day 」を英語版で読みましたが、英国的な言語表現と内容なのに、日本の侘び寂びも感じられる、心に残る物語でした。
やっぱり彼の日本人の血と感性のせいなのかな?と不思議な気持ちがふと湧きました。
「夕餉(ゆうげ)/A Family Supper」英語版の方も一部目を通しました。
海外生活経験のある日本人と日本的な日本人が家族として登場し、世代差によるものだけではない価値観の違いによる切ないすれ違いが出てきたりするのですが、こちらは若干、白人的な先入観のように感じられる部分があり、長年英国に住んでいると、母国の記憶も薄くなり、想像で描いたり、現地人の間で蔓延する先入観に少なからず影響を受けてしまうのかな~、とちょっと複雑な気持ちになりました。
私自身は自分の基礎が日本で出来てから海外へ出たので、そんな風にはならないとは思うけれども、読みながら自分と比較して色々考えてしまったり。

ちなみに、「今年こそハルキが~!」と期待する人が毎年いるみたいだけれど、残念ながらハルキは今後も無いと思うわ?
だって代表作の題名が「ノルウェイの森」だもの。
ノルウェイの名を冠した本がこれまで以上に注目されたり人気が出てしまうなんて、そんなこと死んでも受け入れたくないっ!とスウェーデン人が嫉妬に狂いそうです。(←ヤンテの掟=激しい嫉妬心の事)
せめて架空の国が舞台の、「ノルウィーデンランドの森」とかの題名にしておけばね・・・?

スエーデンの性犯罪、50代男性が子供への性犯罪52件

スエーデンでは幅広い年代の男性たちによる、未成年少女への性犯罪が後を絶ちません。


子どもに対する性犯罪52件で起訴 - 検察は懲役10年を求刑(SVT)

子ども9人に対する計52件の性犯罪で起訴された50代の男の裁判が終わった。
検察官は、この男に少なくとも10年の懲役刑を言い渡そうとしている。

犯行は昨年、ソーシャルメディアを通じて行われ、男は子どもたちに彼ら自身や他人への性行為をさせていた。
9人の弱い立場の子どもがおり、複数の強姦を含む合計52件の罪状が問われている。

地裁は判決が発表されるまで、この男を拘留することを決定した。

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一部では、スエーデンは小学校低学年から性教育を行っていて素晴らしい、優れている、お手本に…的に礼賛されているようですが、それよりもスエーデンの小学生には「性犯罪から身を守る方法」について学ぶ事の方がずっと重要で必要な事なのではないかと思えてきます。


スエーデンの児童精神科、長期間の待機

100,000人の子供たちがBUPの待機リストに載っている(SVT)
https://www.svt.se/nyheter/snabbkollen/100-000-barn-star-i-ko-till-bup

約100,000人の子供たちがBUPの待機リストに載っている。これは子どもオンブズマンの最新の年次報告書に示されている。
待機リストに載っている10万人の若者は、ケア保証である30日という期間よりも長時間待っている。これは数年で80%の増加。
「今、彼らは長い間列に並ばなければなりません。学校での失敗、自傷行為、自殺につながる可能性があります。」


この問題は今に始まった事では無いようです。
2022年にも記事となっています。

BUPに対する厳しい批判 - 子どもたちは助けを待つ時間が長すぎる(SR)
https://sverigesradio.se/artikel/harda-kritiken-mot-bup-barn-far-vanta-for-lange-pa-hjalp

過去5年間で40回以上、児童・青年精神医学は、子どもや若者が治療を長く待たなければならないと批判されてきた。
児童・若者精神科(BUP)の長蛇の列の問題に取り組むための長年の努力にもかかわらず、多くの地域では待たずにケアを提供することが困難であると感じている。

現在、子どもや若者のケアの保証が強化されており、BUPに助けを求める人は30日以内に初期評価を受けなければならず、さらに30日以内に実施が決定された治療や調査を開始しなければならないが、これに対応できる地域はほとんど無い。

スエーデンの就職活動、履歴書を盛るのはよくある事

履歴書の資格について採用担当者:「肩書きを誇張するのはよくある事」(SVT)

(内容一部抜粋)
「私たちが目にする最も一般的なのは、肩書きや責任の度合いを誇張しているというものです。」と、人材紹介会社ランスタッドのエリン・ホルテ氏は言う。

Peter Angerbjörnは、セキュリティ会社CRD Protectionで身元調査などを担当している。彼は、装飾された履歴書がわずかに増加しているのを見ている。
「最も一般的なのは、たとえマイナーな部分しか修了していないとしても、教育全体を修了したという印象を与えることです。」と彼は付け加える。

「スエーデンでは一般的にあまり多くのチェックが行われていないため、発見されるリスクは非常に小さいと思います。スエーデンには騙されやすさがあり、彼らは世間知らずで、人々に疑いを投げかけたくない。」

スエーデンのがん患者、診断までに13年で手遅れに

スエーデンのとある患者の体験・・・
がん検査の結果が正常値では無かったというのに、医師からは何の診断や手当てもされず放置されたまま10数年もの月日が経ち、再度治療で来院した時には既に手遅れ状態で、治っていた可能性のある病が治らないものとなってしまった、という話です。

ヨンショーピン在住の男性が前立腺がんと診断されるまでに丸13年かかりました。
そして現在、彼の病気は治ることはありません。
男性は2010年にPSA検査(※前立腺がん早期発見のため最も有用な検査)を受け、値は正常値をはるかに上回っていたにもかかわらず、10か月後まで医師の署名はありませんでした。
男性へは何の連絡も無く、検査結果はカルテにも記載されていませんでした。
2023年、男性は新たに治療を求めましたが、その頃には前立腺がんは転移していました。
医療保健センターは、Lex Mariaの報告書に、この病気はもっと早く治療が行われていれば治癒できたかもしれないと書いています。


がん患者は診断を13年間待たなければならなかった - 医療保健センターが自ら報告する(SR)

がんの診断を待つ13年間(Svd)

スエーデンの学校閉鎖、生徒が過激化のリスク

またもやスエーデンで学校閉鎖のニュースが・・・
記事内では色々とぼやかされていますが、要はイスラム過激思想を持つ人間が学校職員や教員におり、生徒に過激思想を教え込もうとしたり、テロリストの勧誘を行う等のリスクがあり大変危険なため、学校経営の許可が停止されたという事ではないかと思います。

日本でもイスラム教徒が増加し、彼らのための学校が設立された場合に、スエーデンと似たような状況となる可能性は否定しきれないように思います。


学校監査局は、オレブロの学校の許可を取り消す(SVT)

ヴィヴァッラのアレーナ・スクール(Arenaskolan )を運営する会社は、学校監査局(Skolinspektionen)によって許可を取り消された。
これは火曜日の午後に当局がプレスリリースで発表した。

学校監査局によると、校長と校長の雇用と管理の両方に、影響を与える深刻な欠点がある。

学校監査局によると、これは以前に学校監査局と公安警察(Säkerhetspolisen)によって不適切だと見なされていた人々が、生徒と緊密な距離で勤務したり、指導的地位に就くことを学校側が許可したためである。
当局は、生徒が過激化にさらされるリスクがあると評価している。

アレーナ・スクールは、独立系学校会社のアレーナ・コンセルネンが所有しており、2年前に同じ理由で許可を失った旧アル・アズハル学校と同じ敷地内にある。
(後略)

スエーデンの青少年施設、誰かが死ぬのは時間の問題

スエーデンにはSisという少年院のような施設があります。
そこでは十分な数の職員がいないため制御力は弱く、実権を握っているのは収容されている若者たちです。
彼らは暴れん坊の幼い子供などではなく、過去に誰かを銃で殺害したり、アパートを爆破したりした可能性のある十代の若者です。

施設の環境は非常に劣悪で、暴力の発生を防止することが出来ず、誰かが亡くなるのは時間の問題だと職員が懸念しています。

スエーデンは犯罪者の急増に対応しきれず、収容施設や職員の不足となり、施設環境の悪化を食い止められないようです。
これは収容者だけでなく職員の安全も脅かされるという事で、益々職員が減少し足りなくなる事になりかねません。
刑務所も同様の状態で、共に負のスパイラルに嵌まってしまっています。

Sisの警鐘:「誰かが死ぬのは時間の問題」(SVT)


プロフィール

Bra

Author:Bra
スウェーデン在住のBraです。海外在住ブロガーやフリーライター、その他メディアがあえて伝えない、書きたがらないスウェーデンの一面を主に取り上げています。

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