皆で助け合おう、カンニング!

生徒は難民とその呼び寄せ家族である
中東・アフリカのムスリムだらけの無料学校での思い出話。
授業では、単語テスト、小テスト、期末テストなどの
様々なテストを受ける機会がありましたが、
そこでクラスメイト達がごく普通のようにするのはカンニング。
ある者はスマホで教科書やノートの書き込みの写真を撮り、
ある者は手のひらに何やらちまちまと書き込んだり、
ある者は色んな情報を書き込んだ紙をお尻の下に隠したり、
それぞれに工夫を凝らしてカンニング。

テスト中に先生がちょこっと教室を出ようものなら、
「3番の答え何?」
「5番は何?教えて!」
「2番は!2番は!?」
と教えて欲しい答えを求める声が教室に飛び交い、
そして答えを教える声も同時に飛び交い、
市場の競りの様な賑やかさに。

席が隣同士の者たちはヒソヒソと情報交換し合い、
前の席の者は後ろの席の者に答案用紙をさりげなく見せ、
後ろの席の者から肩をつつかれ「なに?」と振り向くと、
「1番の答え何て書いた?」などと囁かれる、
そんな環境。

生徒達は20代から40代の大人です。
こんなんで社会に出られるのかしら?
こんな大人に育てられた子供たちは将来
一体どんな風に成長するのかしら?
難民の実態を見るのに学校はとても有益な場所でした
(念のため、難民の全員が全員カンニングしていたわけではありませんが、決して少なくない割合でした。クラスによって違いがありました。)

タガが外れる


アフガン難民男性、ブルガリア国境警察の威嚇射撃で死亡(ロイター)


多くの人がいつかこういうニュースが出るだろうなと思っていたニュース、
欧州大陸への不法入国者を阻止する際の死亡事故。
アフガン男性は武器を持っていたとの事だし、
不法入国な訳だし、やはりこういう残念なことが起こってしまっても
おかしくない事だと思います。

いったん誰かが最初の一歩を踏み出し
こういう事が起きてしまうと、
タガが外れるというか、
威嚇射撃をする事への敷居も低く感じるだろうし、
死亡事故への抵抗も少なくなるだろうし、
似たようなケースは増えてしまうのかも。

ムスリムアフガン男子との会話

ある時ムスリムアフガン男子(20代前半)との会話で、
一夫多妻制の話題が出ました。
男だけ何人もの女性と結婚するなんて不公平じゃない?と私。
みんながみんな一夫多妻なわけでは無く、
複数の妻を養う財力を持つ男性だけが可能で、
第一夫人の許可が無いと第二夫人は貰えない、と男子。
妻たちはやきもちを焼いたり、妻同士でケンカしないの?と聞くと、
ううん、そんなことは無いよ。
妻たちはみんな友達同士みたいにおしゃべりしたり
一緒に遊んだりして仲良しだよ。とのこと。

ごくごく普通の調子で一夫多妻制についてそんな風に語る彼には、
疑問を持つ私の方が不思議に見えたかも。

ムスリムアフガン女子との会話

ある時クラスメイトのムスリムアフガン女子との会話で、
神道の自然崇拝についての話をしてみました。
すると、
太陽は神様(アラー)が作っただの、
雨は神様が降らせただの、
植物や動物も神様が作っただの、
地球も宇宙も神様が作っただの言いだしたので、
いやそれは、化学変化が起こってそうなったのだと言っても、
それもこれも神様の力なのだ、
と真顔で超真剣に言い張られてしまいました。
なにか辛い事や悩みがあったら、
頭の中で神様と対話をして、解決をするのだそう。
私が、特定の神様とか信じていない、と言ったら、
すごく驚いた様子で、
神様を信じないでどうやって生きてゆく事が出来るのか?
悩みがあったらどうやって乗り越えられるのか?と聞くので、
神様じゃなくて友達とか家族に相談するわ、と答えると、
全く信じがたい事だわ!と目を大きく見開いて言われてしまいました。

いつも頭を黒っぽいスカーフですっぽり覆ったその彼女は、
一生神様を信じ、感謝し続ける人生を、
ここスウェーデンで送っていくのだろうな・・・・・

スウェーデン語と母国語の違いは何?

私のいたクラスは、ほぼ全員がアラブ語が分かる
イスラム系の人たちでした。
たまにタイ人とか中国人などが混じったり、
欧州の片隅の貧乏国からきた白人クリスチャンといった、
例外ももちろんあったのですが。

一番問題が少なそうだったのは、
欧州貧乏国出身白人クリスチャン達でした。
彼らは驚くほど流暢にスウェーデン語が話せたので、
「すごく上手だね~、頭良くっていいな~。」
などと感心しつつ伝えると、
「スウェーデン語は母国語と似ている所がたくさんあるから
そんなに難しくないんだ。」との事でした。
距離的には端っこと端っこでとても離れているし、
言葉の響きも全然違うように聞こえるけれど、
やっぱり欧州地域は皆「言葉のモト」が似ているのだろうな、
と思います。

出身国は忘れてしまったのですがアラブ語が母国語の人に、
「スウェーデン語とアラブ語は似ているの?」と聞いた所、
「ううん、ぜんっぜん似ていない。特に文法が全然違ってて、
アラブ語と語順が逆だからすっごく難しいわ。」と言っていて、
文字の書き方も右から左で逆だけれど、
語順も逆なんてて大変そうだなと思いつつ、
「日本語も語順が逆なのよ。例えば、文の始めに場所や時間が来て、
動詞は最後に来るの。アラブ語もそうなの?」と聞くと、
一瞬とまどった様子で、
「あ、そういう語順はアラブ語もスウェーデン語と大体同じだけど・・・・・
でもね、スウェーデン語だと、「白いバッグ」って言うけれど、
アラブ語だと「バッグ白い」っていう風に白が後ろに来るの。
全く逆だからすごくすごく難しいの。」と教えてくれました。

タイ人にも、タイ語ってスウェーデン語と似ているの?
と聞いたことがあったけれど、
本当に全然違うらしく、翻訳サイトを使って、
スウェーデン語→タイ語を訳しても、
全く支離滅裂で訳のわからない文になると言っていたので、
語順や言葉の組み合わせ方が、日本語と同様に、
欧州言語とは全くかけ離れているのだろうな、と思いました。
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Bra

Author:Bra
スウェーデン在住のBraです。海外在住ブロガーやフリーライター、その他メディアがあえて伝えない、書きたがらないスウェーデンの一面を主に取り上げています。

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