死刑制度を悪とする、あるスウェーデン人の態度

日弁連が死刑制度廃止の声を上げているというニュースを見ました。
その理由として多くの国が制度廃止しているだの、
冤罪の可能性についてあげていました。
欧州地域の人々の死刑廃止を支持する理由は、
冤罪の可能性と、犯罪者の人権を尊重する事が大事、
というものが大きいように見えます。
犯罪者だって本当は普通の人や良い人なのだ、
たった一度の犯罪で悪人と決めつけるのは悪い事、差別的な事。
人は変われるのだ、立ち直るチャンスをあげよう。美しき人権尊重!
そしてそんなチャンスを上げる私ってなんて寛大で
差別精神の無い、心美しく素晴らしい人なのかしら?
世界中から尊敬されるべき正義感に溢れる優れた人物だわ~。
私に賛同しないヒトデナシには暴言吐いても踏みにじってもヨシ!
という考えは死刑制度を不要な悪として毛嫌いする事を良しとする、
欧州の赤い思想の人に特に強いものです。
どんな人かと言うと、支持政党は「緑の党」「環境党」といった、
エコなイメージをまとった共産寄り政党を支持する様な人たちです。
(原発反対とLGBTの権利と難民歓迎がお約束の打倒資本主義な人)

私の出会ったスウェーデン語の先生もバリバリの赤い人でした。
ある日の授業で、先生が死刑制度の話を始めました。
「死刑は本当に酷い事よね~。」
「ねえ、そう思わない?みんな!」(みんなの顔を見て同調を促す)
「死刑って本当に必要かしら・・・?」(オーバーな痛ましい表情)
死刑はひどい、どんでもない、人権が~などと
それはそれは熱心に、感情込めまくりで
いかに死刑が悪い事であるかを散々と語ったのでした。
しかし犯罪者の犯した残酷な事については何もコメントせず。
そしてその後、私の方を見て、
「ねえ、日本はどうなの?死刑制度はあるの?」
と、とぼけた顔して聞いてきました。

過去の複数のスウェーデン語の先生を見てきた限りでは、
先生は受け持ちの生徒の国や宗教や習慣などを
ちゃんと調べているらしく、一般知識は持っていましたから、
あの先生も日本の件について知らないはずは無いんですよね。
さらに授業中の話題として取り上げるくらいですから、
生徒の国ではどうなのかぐらい、ちゃんと調べているはずなのです。

ん?これはなにっ?
はは~ん、見せしめにしようとでもするつもりなのかしら?
と思った私。
「え~?なになにっ?」
「う~ん???」
「それって何ですか???」
「え?え?」(目をパチパチ)
ぽか~ん・・・???(首をかしげる)
と先生の話すスウェーデン語が難しくて意味わかりませ~ん。
といった感じで、先生が質問を諦めるまで
私もとぼけた顔で応戦してみました。
結局質問ははぐらかし、最後までなんとも答えなかった私。

ひょっとしてあの先生・・・・・
犯罪者も同じ人間。彼らを差別せずに人権を尊重する我が国スウェーデンは、
世界一崇高かつ人道的かつ優れた国であるので、
世界中の人々は我が国を尊敬し崇めるがよい。
そんな崇高で寛大な我がスウェーデンは、
死刑などと言う、とんでもなく野蛮かつ、下衆で恥知らずで、
ケダモノ以下の行為を行う、邪悪で粗悪で汚らわしい国と
その国からやって来た忌々しく汚らわしい腐った生ゴミには
強力な消臭剤を振りまくわよっ!
穢れの無い高貴で清い心を持つワタクシが醜い悪者を退治しちゃうわよっ!
とでも思っていたのかしら???

私はスウェーデンに来て、赤い先生たちの態度を見て、
本当、赤い思想の人って、
差別はんたーい、とか、人権ーとか言いつつ、こういう事するし、
言っている事とやっている事がかみ合っていないな、
ああいうのはろくでもない思想の持ち主だな、
と思うようになったのです。
スウェーデンは赤い空気が大変濃いのです。
さすが赤い人たちの聖地なだけあるわ、と思います。

それにしても、
犯罪者の人権を被害者や遺族の人権よりも尊重する価値観って
本当に変だと思います。

※後日、あの先生の態度は私への嫌がらせ、差別的な態度だと思う、
学校責任者に伝えるべきだ、とか、
日本の死刑制度はアメリカと同じです、って答えれば良かったのに、
といった意見をくれた人がいました。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Bra

Author:Bra
スウェーデン在住のBraです。海外在住ブロガーやフリーライター、その他メディアがあえて伝えない、書きたがらないスウェーデンの一面を主に取り上げています。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
カウンター
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR