なんだか新興宗教っぽい?

外国人向けスウェーデン語学校に行くと、生徒の顔ぶれが難民メインのため、
クラスが始まる前などはアラビア語やクルド語やその他の中東・アフリカ言語が
教室内を飛び交います。
今のクラスは中東系がメインでアフリカ系は中東系の半分くらいの数です。
そして中東系でも20代~40代の子持ちの女性がほとんどです。
ある日先生が、教科書に載っていたこんな質問をあるシリア女性生徒にしました。
あなたの人生に影響を与えた人は誰ですか?
女性は、「ママです!ママは色んな事を教えてくれました。
人生で大事な事、女性として大事な事、家族の大切さ、うんぬんかんぬん・・・。
ママとは離れているけれど、ママから教わったことをいつも考え、
ママの事をいつも想っています・・・。」と熱っぽく語り、
先生はしんみりと、「まぁ・・・。ママに会いには行けないの・・・?」と聞き、
生徒は、「国は今戦争中だから行けないです・・・」
先生再び優しくしんみりと、「ママをこっちに呼んだらどうかしら・・・?」
生徒は、「それは出来ません・・・」と首を振り、しんみり・・・・・。
他の中東女性たちがあちこちで鼻をすすり始める音が聞こえてくる。
毎日がそんな風という訳ではありませんが、驚くような珍しい光景でもありません。

そんな中にいると、本当にごくたま~になのですが、不自然な気持ちになる事もあります。
シリアの人が今特に大変なのはわかるし、他の国でも、いつまでたっても紛争続きな危険な国や、
独裁政権で人権ナシな国など、そんな環境での生活が悲惨であろうことも想像できます。

しかし、勉強をする為に学校に通うはずが、教室が、ママが恋しい、家族が恋しい、と
みんなでしんみりして涙ぐむ場所になり、中東ムードに染まりきり、
まさかのそのような場所に、予期せずとも一定期間は自分が身を置く事に、
ちょっと違和感を感じることもあります。
哀れで可哀想な中東系の人々に、優しく手を差し伸べ救ってあげる
あたかも聖なるキリスト様かマリア様のような存在のスウェーデン語の先生。
そんな感動的なシーンを見て、
「おぉ、何と素晴らしき光景、偉大なるキリストよ。」と感動すべきな民衆、
のように見えなくもないというか・・・・・?
私も最初の頃はそんな、「ママが恋しい・・・」と涙ぐむ人達に、
「まぁ、なんて可哀想な!」と心から思い、優しく慰めたり話を聞いたりしていましたが、
何年かそんな学校生活が続くと、なんだか学校が、
中東・アフリカの難民の事が世界で最も考えるべき最重要問題であり、
人々にとって最も大切な事は難民に同情する事なのだ、と生徒を教育する場みたいに感じられ、
なんだか自分が新興宗教のグループの中にいて、
ジワジワと信者たちから洗脳されるような感じがしてきて、なんか妙な気がしてきたので、
今では、可哀想な話を聞いても、あんまりそれに同調しすぎないように、と思うようになりました。
ちなみに、教科書やプリントも難民・中東がテーマの物が多いし
学校の図書館の初心者向けスウェーデン語の本も中東・アフリカからの難民ストーリー本だらけ。
どうも普通の語学学校とは訳が違う・・・・・
やっぱり、ちょっと内容が難民サイドに偏りすぎかもしれませんね。
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スウェーデン在住のBraです。海外在住ブロガーやフリーライター、その他メディアがあえて伝えない、書きたがらないスウェーデンの一面を主に取り上げています。

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